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食べて寝ると太るのは本当?

食べて寝ると太る、とよく言われます。
これは本当でしょうか?必ず太るとは言い切れませんが、「太りやすくなる」とは言えるでしょう。

食べて寝ると太るのは、昼間はそれほどの危険はありませんが、夜の場合は太る確率が高くなります。昼寝のあと寝るというのは、よくあることでしょう。これは、むしろ消化を助けます。朝から晩にかけては交感神経が活発なので、それほど体脂肪として蓄えられないといえます。しかし夜になると、だんだんと副交感神経に切り替わっていきます。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
交感神経はストレスに対応するための神経で、体脂肪を分解してエネルギーを消費する方向に働きます。反対に副交感神経はリラックスのための神経で、体脂肪を増やしてエネルギーを溜め込む方向に働きます

副交感神経が優位になる夜間は、この原理からすると、夕食の量(カロリー)は少なめのほうがよいことになります。体脂肪として溜め込みやすい時間帯だからです。ましてや、そのあとすぐに寝てしまうと、さらに副交感神経が優位となります。さらに、食べたものが消費されにくくなり、そのほとんどが体脂肪行きとなります。つまり、食べて寝ると太るわけです。

このように食べて寝ると太るのか?という問いに対しては、時間帯によるといえそうです。食べてすぐ昼寝した場合、それほど太る心配はないけれど、夕食や夜食を食べてすぐ寝ると太る可能性は大きいということです。

昼食のあと寝ても太る?

このように書きましたが、昼寝の場合も夜ほどではないにしても、食べて寝ると太る可能性はあります。食後30分から1時間経ってから運動を行なうと、血液中にある中性脂肪や糖質を消費することができます。ですから、食後はできるだけ起きていて動いたほうが、体脂肪になりにくいのです。消費カロリーが多いほど、体脂肪として蓄積される危険が減るのは理解できるでしょう。しかし食べたあと、すぐに運動すると、胃に集まっていた血液が筋肉に行ってしまうので、消化不良を起こします。

その反対に、昼食を食べて寝ると太る可能性が高くなります。
なぜなら、食べたものを消費しないからです。寝るという行為は、最高にリラックスした行動です。つまり昼間であっても、カロリーを溜め込むモードである副交感神経が優位になります。そうなると、体脂肪へと蓄えるスピードが増すはずです。15分くらいの昼寝なら問題ありませんが、1時間くらいの長い昼寝になると、この危険性は高まります。

昼食を食べて寝ると太る可能性はありますが、それも昼寝の長さによるというわけです。もっと言えば、ただ横になっているだけの状態と、深い眠りに入っている状態も違います。昼寝とはいえ、長い睡眠を取る習慣がある人は、内臓脂肪型肥満に要注意です。

食べて寝ると太る、そのほかの理由

夕食を食べて寝ると太る可能性が高まることは、冒頭で述べました。
それは、副交感神経が優位な時間帯だからですね。それ以外にも、食べて寝ると太る理由としては、眠りが浅くなることによって、脂肪を燃焼するためのホルモン分泌が減少するからでもあります。

人は眠りに入ると、まずノンレム睡眠から開始します。
これは深い眠りで、大脳を休めるために大切です。このときに成長ホルモンが分泌されて、体脂肪の燃焼を促進したり、肌を修復したり、骨や筋肉を成長させたり、免疫力を高めるといった作業が行なわれます。女性の美容(美白・美肌)のゴールデンタイムが、寝初めの3時間(もしくは90分)といわれるのは、このためです。

もし寝る前に食べてしまうと、胃が休まりません。
するとどうなるか?胃腸の温度が上がって体温が上昇します。そして大脳が深い眠りに入っていけなくなるのです。深い眠りと成長ホルモンの分泌量は比例していますから、浅い眠りになると成長ホルモンは少ししか分泌されません。そうなると、働きの一つである体脂肪の分解・燃焼の作業が滞ってしまうのです。せっかく睡眠中に体脂肪を燃焼してくれる仕組みが、うまく働いてくれなくなるわけです。

これは結局、浅い眠りになって成長ホルモンの分泌量が減少することが、太る原因の一つということです。ですから、眠りを浅くするストレスや寝酒(ナイトキャップ)があっても、脂肪が燃焼されにくくなり、肥満の原因となります。

食べて寝ると太るというのは、上記のように、成長ホルモンの分泌量が低下することにあります。たとえその仕組みを知らない人でも、寝る前に食べたものが、寝ている間のカロリー源になれば、体脂肪が分解されなくなるのは分かるでしょう。分解どころか、寝る前に食べたものが体脂肪に蓄積されやすくなるのです。

睡眠中には、成長ホルモンのほかにコルチゾールも分泌されます。
これは、睡眠の途中から明け方にかけて分泌されます。コルチゾールが体脂肪を分解するわけです。しかし寝る前に食べてしまうと、睡眠中はずっとそれがカロリー減となりますから、コルチゾールも分泌されなくなり、カロリーを溜め込む方向に働いてしまいます。

以上のように、食べて寝ると太るというのは本当です。
ただし、それも時と場合によって様々ということですね。夕食を食べてから最低でも3時間あけてから寝るようにすると、肥満の心配はなくなります。胃の消化は、だいたい4時間くらいかかるので、胃を空にしてから寝るとよいのです。

睡眠中は、肝臓のグリコーゲンからグルコースを血液中に放出します。
肝臓のグリコーゲンタンクは、約13時間もつといわれています。ですから胃が空であっても、低血糖になることは、あまりありません。ただし夕食の時間が早すぎると、明け方に低血糖になって筋肉の分解(糖新生)が起きることがあります。これは基礎代謝の低下をもたらすので、夕食から寝るまでの時間を離しすぎないことも、痩せるコツであり秘訣といえます。

食べて寝ると太ることはないと主張する人がいますが、昼寝のことを言っているのではないでしょうか?夜に関しては、食べて寝ると太るというのは本当です。最低でも3時間、できれば4時間あけるのが無難だといえます。睡眠が8時間としても、8+4=12時間であり、だいたい肝臓のグリコーゲン貯蓄量と一致します。やはり、このくらいの時間調整が、人間の体の理にかなっているといえそうです。寝る前の3時間は食べないというのは、痩せるコツであり、ダイエットの基本でもあります。